ニュージーランドで経験したウーフは、4軒中はじめの1軒だけが
専業農家で、複数のウーファーをとっていました。
(12/中旬〜お正月明けくらいまで3週間滞在)
写真の右がホストファミリーのご夫婦、その間に生まれたのが抱っこされて
いる女の子で、私の向かって左にいる男の子と写真を撮ってくれている
女の子は前の奥さんとの子で、週末だけ遊びに来ていました。
多分説明してくれていたでしょうに、それが私は意味が分からず、
田舎なので学校が遠くて寄宿舎にでも入っていて、週末だけ帰って来るの
かなと勝手に解釈していました。
左の男性(ドイツ人)と下の男性(アメリカ人)はウーファーで、どこで
知り合ったのか、2人で後ろに写っている車でニュージーランドを回るんだ
と言っていました。
2ヶ月後くらい、たまたま南島のユースホステルで2人に会い、びっくり
しました。
確か、1日6時間の労働で、週1回休みを与えるというのがウーフの
ルールでした。
ですが休みは、「下さい」と申し出ない限り、1週間中働くことになる
農家で、クリスマスはお休みするけど、お正月は日本の感覚では全くなく、
働くんだ、と気付き、申し出て、1/1は休みをもらいました。
日本人なので、お正月くらいは休まなくっちゃ、と思って、
1日バスツアーに申し込み、北島の最北端の灯台や大きな木を見に
行きました。
この家のスケジュールは、朝ご飯をそれぞれが勝手に食べて、
7時頃〜13時頃までみんなで働いて、昼食をみんなで作って食べて
片付けた後は、自由というものでした。
ウーファーに合わせたスケジュールではなく、ホストファミリーも同様で、
午後からは、女の子をお父さんが肩車して、奥さんと散歩に出かけるのを
よく見ました。
週7日働いているとはいえ、専業農家であんな生活、
その時も驚きましたが、今考えても驚きます。
人を1人雇っていたからできたのかな。
娘のローズィーは、他にもウーファーがいるのに、私にしかなつかないと
いうかわいい女の子でした。
(「ローズィー」と呼びかけたいのに、「Ro」の日本人の発音が
お父さんは許せないらしく、何度も練習させられました。)
お母さんがベジタリアンで、この子も甘いものといったら、
生か、蒸した人参・さやいんげんを食べていました。
お菓子なんてもっての外です。
お母さんは圧力鍋や日本の蒸し器も持っていて、驚いたのは、
「KUZU」と書かれた使い終わった袋を手に、
「これはどういうふうに使うものなの?」と聞かれたことでした。
約2年半後、驚くべきことが起こりました。
本屋さんで「ecocolo」という雑誌を立ち読みしていると、
ニュージーランドの特集のページに私が滞在した村が載っていて、
なんと、おしゃまなお姉さんになったローズィーが写っているでは
ありませんか!!!
お母さんの髪は短くなっていましたが、確かにお母さんで、
隣にいる子は、年数を計算すると、ローズィーです。
まさか日本で、たまたま立ち読みした雑誌で、あの家族のその後と
成長したローズィーを知ることができるとは。
その雑誌は即買って、カラーコピーをとって、手紙を書きました。
すると写真つきで返事が返ってきて、
ローズィーの下に女の子が生まれたこと、
突然記者がやってきたこと、
こんなふうに雑誌に載るなんて、私たちは日本では有名ね(笑)、
ローズィーはあなたによくなついていたわね
(年間何人もウーファーが来るでしょうに、覚えてくれていてうれしい)、
などなど書かれていました。
今、どうしているかなぁ、他にお世話になったホストファミリーも
胸の中で温かく、とてもいい思い出です。